クレジットカードの研究所
事前に売る契約をしておくという熊ハンターの慣習から、ベア・マーケットという言葉が生まれ、それが弱気市場を意味することとなったのだ。
今後、価格が下落しそうな予想がなされている場合には、その前に売っておく必要がある。
この行為自体は当たり前なのだが、下落するかどうか100%の自信を持てないから困るのである。
下落しそうなんだけれども、絶対そうなるかどうかわからなくてオロオロしてしまうのが人間なのである。
オロオロ状態になった場合には、次のような契約が有効である。
「価格が下落した場合には下落前の価格で売ることができ、価格が下落しなかった場合や上昇した場合には、この話はなかったことにする」というものだ。
この契約は「売ることを約束した契約」でありプットオプションと呼ばれる。
かなりうまい話である。
うまい話はただではないので、契約の締結料であるプレミアムが要求される。
例によってインスタントラーメンを使って話を進めよう。
まずはラーメン・オプションの前提条件を復習しよう。
巨大なラーメン市場が存在する。
ラーメンが地球上唯一の食品である。
ラーメンの価格は参加者全員が知っている。
ラーメンの価格は変動する。
ラーメンの銘柄(札幌、博多など)に関わりなく価格のみで売買の決定を行う。
ラーメン・プットは売る契約であるから、1年後に100円という価格で売ることを約束したものである。
さて、あなたの予想が次のようなものだと仮定しよう。
「ラーメンの価格は、現在の価格100円から、1年後には90円未満に下落する」この予想を立てている限り、あなたが行うべきことは「売る権利を買う」すなわち「プットオプションを買う」ことである。
ラーメンの価格が100円以上の時はプットオプションは行使されない。
市中では110円とか、120円とかで売られ、その価格でラーメンを買う人たちがいっぱいいるのに、わざわざ100円で売ることはないのだ!この場合はオプションプレミアムの10円を捨ててでも市中の価格で売るほうが好ましい。
市中の価格が80円に下落したらどうなるだろうか。
スーパーマーケットに行けば80円でラーメンが買えるのに、100円払って買う人はいなくなる。
こうなればオプション行使のチャンスである。
プットオプションの売り手のところに行き「権利を行使するから約束どおりに100円で買ってくれ!」と言えばいいのである。
まずスーパーに行き80円でラーメンを買う。
そのラーメンをオプションの売り手のところに持っていき、今度は100円で転売すれば20円の儲けだ。
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